◆花語り◆

花にまつわるお話の数々…。
++転載厳禁!++

    な     

■あ
アイリス
ギリシア神話では、ゼウスに求愛されて困っていたイリスを助ける為に、ゼウスの妻ヘラが彼女にふりかけた酒が地上に落ちてそこから咲いたとされている。
アガパンサス
花名はギリシア語の”アガぺ(愛)”と”アンサス(花)”に由来。
アカンサス
この花といえば、ギリシャ建築コリント様式の巨大な円柱を飾るアカンサス模様の彫刻が有名。
アキメネス
ギリシア語で「寒い気候を好まない」と言う意味。
アグロステンマ
ラテン語で「畑の王冠」と言う意味。和名>ムギセンノウ、ムギナデシコ
アゲラータム
ギリシア語で「老いない」の意味。
アジサイ
幕末の頃、シーボルトが帰国後に出版した「フロラ・ヤポニカ<日本植物志>」の中の、紫陽花の内の一種類に、彼が愛した日本女性「お滝さん」の名を取って、オタクサという名をつけ、それがそのまま紫陽花の学名となったと言われている。
アストランティア
花序が星の形に似ている為、ギリシア語の”星”を意味するアストラに由来している。
アツモリソウ
源平・一の谷の合戦で、若干16歳にして。義経方の熊谷直実に討たれた平敦盛の名がつけられている。平氏は敗れ、敦盛は逃れる途中直実に呼び止められ、堂々と振り返り、自分の名を名乗り直実と一騎打ちをした悲劇の若武者。
その後クマガイソウ(熊谷草)として名を残した直実は、武士をやめ、僧侶として一生を終えた。
アネモネ
ビーナスが恋した美少年アドニスは毎日狩りに夢中。そんなある日、アドニスはイノシシに殺されてしまう。彼の死を嘆き悲しんだビーナスは、彼の流した血の上に神酒をふりかけた。すると、そこから深紅のアネモネの花が咲いたとされている。
アルメリア
ケルト語の「海に近い」と言う意味。海岸に自生してることに由来している。別名ハマカンザシ。
ウォールフラワー
「城壁の花」と言う意味で、イギリスなどの古城の土壁には自然に生えており、ヨーロッパの春の花壇に書かせない花。別名ニオイアラセイトウ。
ウメ
「東風吹かば匂いおこせよ 梅の花 主なしとて春な忘れそ」
と菅原道真が詠んだ梅。彼が大宰府に流されてから、その梅が空を飛んで後を追い、その地に根付いたという「菅公の飛び梅」伝説は有名。
エキノプス
球形の頭花が棘だらけに見える事からギリシャ語の「ハリネズミ」と「〜に似た」を合わせたもの。
エスキナンサス
ギリシャ語の「恥ずかしい花」の意味で、赤い(赤面した)花をつけることから。別名ハナツルグサ。
オダマキ
「静やしず しずのおだまきくり返し 昔を今に なすよしもがな」と義経を探す頼朝の前で、義経を慕う舞を舞った白拍子静御前の話は有名。
おだまきとは、つむいだ麻糸を中が空洞になるように丸く巻いた糸車の事。花の形が似ていることから名付けられた。
 
■か
カーネーション
花の名前の由来は、ラテン語で冠(コロナ)の形をした花を意味するコロネーションと言う言葉から来たと言う説と、この花の原種の色が肌色で肉(カーロ)の色に似ていたからと言う説と二つある。
カルセオラリア
「小さな靴」「スリッパ」を意味するギリシャ語のカルセウスに由来し、別名キンチャクソウと呼ばれるのは口を紐で結ぶ巾着に似ている事から。
カンパニュラ
ラテン語で「小さい釣り鐘型」という意味。
キセランセマム
ギリシア語で「乾いた花」の意味。和名常磐花。
クロッカス
名前の語源は、ギリシャ語で糸を意味する「クロコス」といわれている。
グラジオラス
語源はラテン語で小さな剣を意味する「グラディウス」。
クロッサンドラ
ギリシア語で「房飾り」と言う意味。
ケシ
ギリシア神話では、眠りの神ヒュプノスの宮殿は、日の神が決して訪れない場所。そこにはヒュプノスが美しく咲き乱れるけしの花と夢に囲まれて寝ている。夜の女神は地上に夜が来ると、けしと薬草の液汁から睡眠を集め、人々を眠らせ夢を見させていたと言う。
コスモス
語源はギリシア語で「宇宙」「秩序」を表すcosmosから。
 
■さ
サルビア
ラテン語のサルヴスが語源で、「健康」「安全」ト言う意味がある。
スズラン
スズランの香りを、思い人にふりかけると、自分を振り返ってくれるという言い伝えがある。
ヨーロッパではメイフラワーやメイリリーと呼ばれ、五月祭には欠かせない。
 
■た
タンポポ
ギザギザした葉がライオンの歯に似ているので、英語ではダンディライオンと言われている。
チーゼル
ギリシア語で「乾く」と言う意味。
チオノドクサ
ギリシャ語の「雪の栄光」と言う意味で、自生地では雪解けの頃に咲くということ。英名もグローリー・オブ・ザ・スノー(雪の誉)。
チトニア
ギリシア神話の女神オーロラの愛人「チトナス」に由来。
チューリップ
紳士で武術にも長けた3人の勇者が、一人の娘に恋をした。一人は家宝の冠を、一人の自分の命とも言える剣を、そして一人は金塊をそれぞれ差し出した。一人を選べない彼女は、思い余って神に願い花に姿を変えてもらった。チューリップの花の部分は冠、葉は剣、根は黄金の形をしているという。
デージー
名は属名でday's eye(太陽の目)からつけられたといわれ、太陽の光で花を開き、曇りの日や夜には閉じることから。和名ヒナギク。
トウワタ
花後につく種子には綿に似た冠毛がつき、これが由来。
 
■は
ヒアシンス
太陽神アポロンと美少年ヒアキントスが鉄の輪を投げ合って遊んでいたところ、アポロンの投げた鉄の輪が過ってヒアキントスの頭に当たってしまった。アポロンが悲しんでヒアキントスを抱き上げると、彼の血が流れた地面から紫の色の花が咲いたという。それがヒアシンス。
ヒガンバナ
別名マンジュシャゲとも言われるが、これは梵語で「赤い花」の意味。
ヒナゲシ
別名を虞美人草といい、中国の項羽の愛姫虞美人が流した血から咲いたので、そう名がつけられたという。
ヒマワリ
クリュティエという娘が太陽神アポロンを愛して、恋敵を陥れたがその為にアポロンから疎まれてしまう。クリュティエは、空を行く太陽を仰いだまま恋にやつれ、とうとう地面に根を張った植物になってしまったという話がある。
英名Sunflower、学名のHelianthusは、共に「太陽の花」を意味する。
プリムラ
プリマ(一番の)という語に由来している。
フタリシズカ
謡曲の「二人静」で、静御前の霊と、その霊が乗り移った菜摘女の二人が舞う姿に例えられ名がつけられた。
ブラキカム
名はギリシア語の「短い毛」を意味するブラキスコメから。タネの冠毛が短い事による。明治末に渡来した。
へーべ
属名へーべはギリシャ神話のヘラクレスの妻で青春の女神へーべの名にちなむ。
べニジウム
属名のベニジウムは、ラテン語のべナ(脈の意味)に由来するもので、茎にはっきりした脈が見える事から付けられたもの。
べラドンナリリー
花時に葉がないことから英名をネーキッドレディ(裸の淑女)という。
ペンタス
ギリシア語で「5」の意味を持ち、花の5弁に由来する。
ホウセンカ
大きな宴の席で、主賓の宝物が紛失してしまう。疑われた女神は必死になって無実を晴らそうとするが信じてもらえない。そこで汚名を晴らすべく、ちょっと触れただけですぐに実がはじけるほうせんかになったという。これで身の潔白を訴え続けているとか。
 
■ま
マーガレット
ギリシア語で”真珠”の意味。
マネッティア
18世紀イタリアのフィレンツェ植物園園長だったX・マネッティにちなむ。英名をファイヤー・バイン(爆竹)という。別名カエンソウ。
ミムラス
英名モンキーフラワーは、花の形に由来。
ミヤコワスレ
名は、ミヤマヨメナの園芸名で、別名を野春菊、東菊ともいう。
承久の乱後、佐渡に流された順徳天皇は、都を思って寂しく過ごしていた日々をこの花によってなぐさめられ、「しばし都が忘れられる…」と言った。それ以来、ミヤコワスレと呼ばれるようになった話は有名。
 
■ら
ラナンキュラス
和名は「ハナキンポウゲ」
ラテン語で蛙の意味。蛙が住んでいるような湿地帯に多く自生しているところから、この名がつけられた。
リナリア
ギリシャ語でアマ(亜麻)のことで葉がアマに似ている事から。和名をヒメキンギョソウというがキンギョソウとは別種。
ルピナス
オオカミのようにはびこると言う意味。
また、藤の花を逆さにしたように咲くので、ノボリフジ、タチフジと言う名前でも知られている。
ロベリア
蝶々のよう形をしている事から、和名では「ルリチョウチョウ」といわれている。
 
■わ
ワスレナグサ
ルドルフという騎士が婚約者とドナウ川のほとりを散歩していた時に、淵にあったブルーの花を取ろうとして河に落ち、溺れながらも彼は手にした花を婚約者に投げ、「私を忘れないで」と叫んで、死んでしまったという言い伝えがある。そのブルーの花こそ忘れな草。英名「forget-me-not」。

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